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微茫録
●後書や日々出来事の問わず語り●
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きれいごとと斡由が嫌いな方はこの先は不愉快だと思いますのでご注意ください。











斡由の欠点は「自分の失敗を認められないこと」ですよね。
他にも目につくことはありますが、結局はここにたどり着くと思います。
「失敗したことがないと思っている」のに、昇山はしなかった。
それは失敗する可能性があることを自覚していたってことですよね。
なんかね、もったいないな、と思ってしまったのです。
天意が先か選定が先かの話にはなってしまうのですが、少なくとも利広は珠晶のことを「蓬山に辿り着けば登極するだろう」って言ってるんだから昇山の際の成長幅が必要な事もあるわけですよね。
「失敗を認められない」斡由が、もし昇山していたらどう変わったんだろう、と思ったのです。
図南の翼を読む限り、昇山て嫌っていうほど自分の無力を突き付けられる旅ですよね。
あの斡由が「自分には何もできない」ということを他人に押し付けることの出来ない状況で突き付けられた時、潰れるか若しくは一皮むけるのか、とね。
室さんみたいに醜態曝す可能性の方がずっと高いのですが、もしかしたら、と思ってしまったわけです。
例え選定されなくても、っていうかむしろされないだろうとは思うのですが、そういうのは超えたところで成長するのでは、と思うわけです。
尚隆じゃないけど、名誉欲が悪いとは思わない。
例え誉められたいが為だとしても、元州を30年以上保っていたのは斡由です。
その手腕がね、もったいないな~と思うんですよね。
ああでもな~、父親捨てて身代わりも酷薄に扱う時点で昇山しても変わんないのかな~。
でも全く変わらないっていう事態のほうが想像つかないんですよね。

そもそも、昇山して選定されないのってなんで恥なの?
驍宗も「恥はかき慣れてない」って言ってるけど、それって他の昇山者にも失礼なんじゃない?
べつに思い上がりに行く人だけじゃないんだし(斡由の場合そうなりそうな予感ばりばりですが)、志を持って昇山し、それでも選ばれないことは恥でも何でもないと思うんですよね。
王ひとりじゃ何もできないんだから、そういう人はむしろ必要なはず。

…と、ここまで書いていて、ふと
「斡由も驍宗も一緒に昇山した人の下座に座れる人じゃないな」
と思った。
多分尚隆も無理そうな気がする。
それぞれ理由は違いそうですが。

う~ん、うまく言葉にできなくて文も考えもめちゃくちゃですが、
なんとなく、やっぱりもったいない。
でも自己正当化ばかりはなあ~、とループ。
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う~~~む、なるほど
日和さんの言っていること、わかります。
歴史に「もしも」が無いように、本文にも「もしも」は無い訳ですが、SSのなかには存在しますよね。「もしも」で書いてみたらいかがでしょう?
ショートのものでも、書いてみたら何かすっきりするかもしれません。
でも、「昇山した人の下座に座れる人じゃない」という考察、すごく納得できます。
もちろん、日和さんもおっしゃっていたように、だから昇山しなかったり、だから王になったりした訳じゃないと思いますが。
きっと、驍宗さんたち昇山していた時に泰麒をかっさらおうとした人も、そうなんだろうな~なんて思ったりしました。
王にならない人の昇山物語って、何か二次小説っぽい響きがしますね。
素敵な考察でした。ありがとうございました。
2007/08/04(Sat)21:26:10 REWRITE
畳むのもったいないので・・・
コメントつけちゃえ(笑)

驍宗と斡由が実は紙一重と言う感じがして、面白い考察でした。尚隆は、自ら斡由とは紙一重だと言ってます(ある意味、斡由が上みたいなニュアンスの発言も)しね。例えば、斡由を褒め倒して上手く使える冢宰が居れば、500年もったのだろうか?とかね。なんかでも決定的なとこでミスして、そのまま・・・崩れ具合も中途半端で折山の荒と言うほどでもなくと言う気もしないでもないですが。
斡由と驍宗と言う比較が、光ってました。
griffon 2007/08/05(Sun)00:28:38 REWRITE
ありがとうございます。
>空さま
それは書けたら楽しいかも>王にならない人の昇山物語
でもすっっごく難しそうですね~。
このあたり、色々考えてしまうんですよね。
良し悪しは別にしても王は一人しかいないのだから、それ以外はみんな膝を折らなくちゃいけない。
色々と難しそうですよね。

>griffonさま
あ、「畳む」って追記にするってことです~。
家帰って追記にしたのはいいのですが、その畳むって書いたのを消すのを忘れてました。

紙一重っていうのは、多分誰しも紙一重なんでしょうね。
尚隆が陽子に「自らの王であることを知っている」というのが印象的なのですが、斡由に絶対的に足りないのはこのあたりだな、と思うのです。
褒めないと動かないというのも問題ですよね。
浩瀚じゃないけど、「報われないと道を守れない」危険人物ですもの。
ただそうは思ってみても、あの手腕はね、本当にもったいないな~、とつくづく思ってしまうわけなんですよ~!
意識して驍宗と比較したわけじゃなかったのですが、なんか驍宗のあの一言は個人的に腑に落ちないのですよね~。
日和 2007/08/06(Mon)00:08:13 REWRITE
驍宗の台詞
やっぱりひっかかります?
確かに裏打ちされているとは言え、自らを信じているとは言え・・・やはりひっかかる台詞なんですよね。確かに自他共に認める傑物なのでしょうが・・・。
だからこそ、今の戴の騒乱を招いたのは驍宗自身であって、阿選ではないのかも。なんてね。
griffon 2007/08/06(Mon)00:51:55 REWRITE
王は自ら滅びるもの
ならば、戴の騒乱は驍宗のせいなんでしょうね。
滅びちゃいないけど、方向性としては。

なんていうかね、驍宗は選定されなかったことを恥だと言っておきながら、選定されると祝いに来た李斎に「将軍があくぞ」と遠回しに仄めかしてるじゃないですか。
あれがね~、自分は恥だと思ってたのに、よく言えるな、と。
ていうか、驍宗が登極しなくても将軍の席は空くじゃん。戴出るつもりだったんでしょ?
何?生き恥曝して仕えろってこと?と穿って見てしまう。
三顧の礼とまでは言わないけど、自分が恥だと思ってたなら言い方あるだろ、とね。

そのあたりの絶対の自信が「飄風の王」だなあ、と思うのです。
善しにつけ悪しきにつけ。

めちゃくちゃ言ってますが、驍宗は好きですよ。
日和 2007/08/07(Tue)08:11:55 REWRITE
言うほうも言うほうなら
聞くほうも聞くほうと言うか・・・
李斎は驍宗が恥だと思っているポジションに自分が入れられると言う事を意識して無いと言うか、認識していないと言うか。全く気にしていないですよね。
気にしていない以上ですか。「身に余る光栄」と言う感じすらあります。そう思わせるものが驍宗にあるのだと言えばそれまでですが。
阿選がひっかかったのは、驍宗とその周りの人達のそう言う部分なのかなぁ。気づいちゃったら、どうしようもなくムカついて全員やっつけずには居られなかったとかね。
設定萌え、裏読み萌えのツボにはまったもので、長いスレにしてしまってすいません(^_^;)
griffon 2007/08/08(Wed)02:07:42 REWRITE
ありがとうございました☆
うん、李斎はいいんですけどね。
李斎は李斎だから。
選定されなかったのを恥だなんて思ってないから。

裏を穿って考えたりするの楽しくて大好きです。
ついつい熱中してしまう。
長々とお付き合いありがとうございました!
日和 2007/08/09(Thu)22:12:10 REWRITE
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