読書 ：

寝っ転がりながらずっと本を読んでいたら、肩が痛いです。
手首もひりひりする～。

彩雲国物語の新刊を読みました。

以下ネタばれなので反転です。



やはりかなり都合のいい展開なのですが、ライトノベルはこんな感じの深く考えなくていいところが好きなので、まあそのへんは。
色々言ったり考えたりしてるのに、その上で「王」という立場をあまりにも軽視してるのがあからさまなので、そのあたりは引っかかりますが。
臣下も臣下なんですよね～。
忠誠なんて誓ってないので「臣下」ではないのですが。

プロローグの段階で、テーマ、というか今回の謎？みたいのがわかってしまいました。
「父殺し」と聞いたら、法律をかじったことのある人間ならまず超絶有名な判例を思い浮かべると思います。
今はもうない「刑法２００条」尊属殺規定。
秀麗が最後のほうに同じような意見をいうのですが、なんかね、あの判決を上辺だけなぞってるような、軽い意見が少し嫌でした。
（上辺だけなぞるのは、私もそうなので、人のことはいえないのですけどね～）
法律を変えたのは、最高裁が出した最終手段、しかもあの判例は数少ない違憲判決なんです。
そこに至るまで、法律の範囲内でどうにか減刑できないか、と紆余曲折してるんですよね。
法律を変えるというのはそれほど重要なことなのだと、私は思っているのです。
そんな軽く「変える方を選ぶ」と言うのは、官吏としてどうなのかと。
法律をころころ変えて困るのは、官吏よりも一般庶民です。


とりあえず最大の感想は
燕青最高！！
ああいうのが好きだわ～、私。
浩瀚もですね、本当はああいうのが理想なのです。
報われるとかそういうのは一切表に出さず、右腕として側にあることを自分で選ぶ、と。
一件無償の愛っぽいのですが、実は無償の愛ではないんですよね。
そこがいい。
悪いが「無償の愛」は存在すると思ってないので。

静蘭は静蘭で好きです。
あのいいカッコしいのダメッぷりは別な意味で愛おしい（笑）
スーパーマン並の活躍は好きじゃないので、初期の頃より今の方が親しみが湧きます。
今回はほとんど出てきませんが。

新たな伝説も加わりましたね。
次回からはタンタンは出番ないのかしら？